台風19号の上陸から12日で1カ月。福島県いわき市では11日、休園していたはと保育園が再開し、園児の笑顔が戻った。郡山市では幹部職員が犠牲者に黙とうをささげた。
約150人が通っていた同園は、夏井川の堤防が決壊し、水が天井近くに達した。床や壁紙を一新し、消毒を繰り返した教室で0~2歳児を受け入れ、3歳以上は市の休園中の幼稚園を間借りして受け入れを再開した。
園庭には仮設園舎を建てる予定で、外遊びの機会は減る。坂本佳友園長(62)は「ほっとしていますが、バスの手配を急いで、外の遊び場に子供たちを連れていけるようにしたい」と話した。
車で2人の子を送った遠藤奈保子さん(39)は自宅が浸水し、夫の実家で仕事を休んで子どもたちと過ごした。「再開を心待ちにしていました。泣いちゃうこともあるけど、生活リズムを戻したい」と話し、1カ月ぶりの職場へ向かった。
郡山市では6人が亡くなり、現在も約350人が避難所で生活している。11日、幹部職員らが災害対策本部会議の冒頭、黙とうした。品川万里市長は「一刻も早く災害復旧の実を上げるために全力で取り組みたい」と述べた。【和田大典、笹子靖】