9月の台風15号で千葉県市原市のゴルフ練習場「市原ゴルフガーデン」の鉄柱十数本が倒れて周辺の住宅が損壊した問題で、解体業者が13日、最後の1本の撤去を終えた。作業は10月28日に始まり、当初の予定より1カ月以上前倒しで完了。今後は損壊家屋のがれきも片付け、今月中にもすべての作業を終える見通しだ。
鉄柱が屋根を直撃して天井に穴が四つ開いたままの自宅に住む松山高宏さん(55)は撤去の様子を見つめ、「損壊した住宅から荷物も取り出しやすくなる。解体業者には慎重、迅速に作業をしてもらい、感謝している」とほっとした様子を見せた。
損壊した住宅への補償をめぐっては、練習場側は、裁判より簡易で迅速にトラブルを解決する裁判外紛争解決手続き(災害ADR)で進める方針だ。練習場の運営会社の女性社長は「今回起きたことは一生背負っていかなければいけない。住民にはできる限りのことをしたい」と話した。松山さんは「ADRでまとまるかは分からないが、円満に解決してくれれば」と語った。【加藤昌平】