菅官房長官は14日の記者会見で、首相主催の「桜を見る会」について、「現時点で廃止することは考えていない」と述べた。政府は来年度の開催中止を発表しており、招待基準や参加人数、予算額などを見直した上で2021年度に再開する方針だ。
菅氏は「各界の功績、功労のあった方々などを幅広く招待し、慰労するとともに親しく懇談する内閣の公的行事だ。各国の大使、公使もお招きしている」と意義を強調した。
一方、立憲民主党や国民民主党など野党4党の国会対策委員長は14日、追及チームの態勢を現在の11人から3倍以上に増やし、来週以降に追及本部に格上げすることを決めた。立民の安住淳国対委員長は記者団に「総力を挙げて本格的な調査に入る」と語った。
野党は、「桜を見る会」前夜に安倍首相の後援会員らが参加した東京都内のホテルでの会合について「参加費5000円は安すぎる。後援会が差額を払っていれば問題だ」などと主張している。