鹿児島県無形民俗文化財の「弥五郎どん祭り」が、同県曽於市大隅町の岩川八幡神社であった。神社の祭神とされる身の丈4・85メートルの伝説の巨人「弥五郎どん」が鳥居をくぐり、市街地を威風堂々と練り歩いた。
竹などで組まれた巨体は全身に梅染めの着物をまとい、太い眉にいかつい大きな目が特徴だ。弥五郎どんは隼人(はやと)族の首領ともいわれるが、諸説があって定かではない。
弥五郎どんが神社から出て市街地に繰り出すことを地元では「浜下り」と呼び、鳥居をくぐる瞬間が最大の見せ場。鳥居前には黒山の人だかりができ、弥五郎どんの雄姿が鳥居に迫ると一斉に歓声とどよめきが起きた。
この日は神社周辺が歩行者天国となり、武道大会や各種イベントがにぎやかに繰り広げられた。【新開良一】