「ネット中傷」で損害賠償 町議長が議員提訴 茨城・城里

インターネット上の掲示板に自身を中傷する書き込みをされて名誉を傷つけられたとして、茨城県城里町議会の小圷(こあくつ)孝議長が男性町議を相手取り、慰謝料約280万円の支払いを求めて水戸地裁に提訴したことが判明した。先月23日に第1回口頭弁論があり、被告の町議側は請求の棄却を求めた。
訴状によると町議は昨年8月7日、地域の話題がテーマのネット掲示板に、議長を名指しして「バカ」「狂ってる」などと中傷する書き込みを複数回したとされる。
小圷氏は書き込んだ人物を特定するため、ネット接続業者に発信者情報の開示を求め東京地裁に提訴。地裁が今年7月、開示を命じたことから、接続業者は同月に発信者として町議の氏名と住所、メールアドレスを開示していた。
町議の代理人弁護士は取材に対し、原告側と争う姿勢を明らかにした上で、「今後の弁論で主張を明らかにする」と述べた。【太田圭介】