マゼランペンギン重要繁殖地に指定 アルゼンチン州政府、上越市立水族博物館に

飼育数が124羽と世界一を誇る新潟県上越市立水族博物館「うみがたり」が国内の施設では初めて、アルゼンチン南部のチュブ州政府から、マゼランペンギンの「生息域外重要繁殖地」に指定された。より円滑な保全や繁殖技術の交換ができる環境が整った。
上越市は昨年2月、マゼランペンギンの生息地として世界最大のプンタトンボを抱えるチュブ州と保全に関する協力協定を締結。野口和広副市長らが先月14~20日に同州を訪問し、協定に基づく付属文書を締結した。この中で、うみがたりが生息域外重要繁殖地として指定され、市は州が進めるマゼランペンギンの研究や保全に協力することや、両者が飼育・繁殖に関する情報や技術を交換することなどを盛り込んだ。
うみがたりではリニューアルオープン後、初の繁殖期を迎えた今春に19羽が誕生した。準絶滅危惧種のマゼランペンギンの保全に重要な施設と認められたことで、村山秀幸市長は「引き続き、着実、具体的な交流を積み重ね、マゼランペンギンの保全に取り組みたい」とコメントした。
絶滅の恐れがある生物を本来の生息地以外の場所で人間が保全・管理することは「生息域外保全」と呼ばれる。国内では、フンボルトペンギンを飼育する山口県下関市の市立しものせき水族館と埼玉県東松山市の県立こども動物自然公園がチリの公園と協定を締結。生息域外重要繁殖地に指定されている。【浅見茂晴】