青森県困惑 「県民手帳」が4倍でメルカリ出品

青森県統計協会が毎年発行し、桜開花や紅葉の時期、「ひとこと方言」など県内の情報が満載の「県民手帳」。10月に2020年版の販売が開始されたが、県内の伝統工芸「こぎん刺し」と「菱刺し」の模様をあしらった限定版がフリーマーケットアプリ「メルカリ」で複数出品されている。販売価格の約4倍のものもあり、県統計分析課の担当者は「転売目的で購入されると発行の趣旨からずれてしまう。残念だ」と当惑している。【井川加菜美】
県民手帳は、1958年から販売が始まり、20年版で62冊目となるロングセラー商品。20年版では、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」の紹介や防災関連特集に加え、これまで2色刷り4品種のみの掲載だった県産リンゴの紹介をフルカラーで26品種に増やすなど、バージョンアップを遂げている。
限定版の販売は昨年に続いて2年目で、今年は昨年も販売された津軽地方の「こぎん刺し」模様と、新たに制作された南部地方の「菱刺し」模様の計2種類が1000部ずつ制作された。定価は1部800円だが、メルカリでは、約4倍の3333円で販売されたり、2部セットで計6666円で出品されたりしている。
同課によると、限定版はそれぞれの模様のプリントを手作業で手帳に貼り付けるため手間がかかり、1000部ずつの販売が限界だったという。県内では、予約段階ですでに売り切れた書店もあるなど、入手が難しい状態となっている。
通常版と限定版の中身は変わらないといい、同課の担当者は「役立つ情報がたくさん掲載されている。値段を考慮して県内の書店でぜひ通常版を買ってほしい」と呼びかけている。