高崎市が発注した高崎芸術劇場の照明設備の入札予定価格を業者に漏らしたとして、群馬県警捜査2課などは18日、同劇場正副館長ら3人を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害容疑で逮捕した。県警は19日、市役所や同劇場などを捜索、3人を前橋地検に送検した。今後、事件の全容解明に向けて捜査を進める。【神内亜実、増田勝彦】
逮捕・送検されたのは、同劇場副館長で高崎市総務部企画調整課付課長の佐藤育男容疑者(50)=高崎市大八木町=と同劇場館長で公益財団法人「高崎財団」副理事長の菅田明則容疑者(66)=安中市安中、電気工事会社「阿久沢電機」社長の阿久沢茂容疑者(68)=高崎市江木町。
逮捕容疑は、3人が共謀し今年1月ごろ、同市発注の同劇場の舞台照明の指名競争入札で、当時劇場整備を所管する市都市集客施設整備室長だった佐藤容疑者が入札予定価格5800万円(税抜き)を菅田容疑者に漏らし、同月24日実施の入札で阿久沢容疑者に予定価格に近い5680万円(同)で落札させた、としている。県警は3人の認否を明らかにしていない。
県警によると、入札には13社が参加。予定価格は非公開で市内の電気工事会社が指名されていたという。県警は阿久沢容疑者から予定価格の教示を依頼された菅田容疑者が、佐藤容疑者から価格を聞き出し、阿久沢容疑者に伝えたとみている。
県警は3人の詳しい関係性や金銭授受の有無についても捜査を進める。