竹山修身・前堺市長に罰金100万円の略式命令 政治資金記載漏れ

堺市の竹山修身・前市長(69)の政治資金収支報告書に2億3000万円以上の収支が記載されていなかった問題で、大阪地検は21日、竹山氏と、実務を担当していた次女(39)を政治資金規正法違反の罪で略式起訴した。竹山氏は「記載しないことを認識していた」と認めているといい、地検は刑事責任を問えると判断した。
2人は罰金100万円の略式命令を受けた。大阪地検特捜部は9月に竹山氏の自宅や後援会事務所などを家宅捜索。竹山氏や次女らから任意で事情を聴いていた。
関係者によると、竹山氏は一部の収支について次女に「報告書には記載しなくていい」と指示したことを認めた。やり取りをメモにも残していたという。私的流用については否定を続けているが、特捜部は悪質性が高いと判断したとみられる。
堺市内の男性が竹山氏と妻、次女の計3人を同法違反容疑で特捜部に告発。竹山氏は4月末に辞職した。
竹山氏は2009年の堺市長選に立候補し、橋下徹・大阪府知事(当時)の支援を受けて初当選。13、17年の市長選では、大阪維新の会の候補者を破った。【松本紫帆、山本康介】