岩手県警は20日、東日本大震災直後に発見された遺体の身元について、当時大槌町に住んでいた30代の男性と判明したと発表した。
県警によると、遺体は2011年3月11日の震災直後に大槌町の遺体安置所に収容され、15日に遺体の検視が実施された。詳しい発見日時と場所は分かっていないが、男性は同町の自宅で被災したとみられるという。
今年に入り、県警が遺体と親族から提供されたDNAを照合し、身元が判明した。遺骨は今月19日、遺族に引き渡されたという。
震災で犠牲になった人の身元が判明したのは、県内では今年に入って2人目。県警の遺体収容者数は4674人で、このうち身元が判明したのは4625人、不明者は49人となった。【日向米華】