駐福岡韓国総領事館(福岡市中央区地行浜)は22日、8月の大雨で被害を受けた佐賀県や熊本地震の被災地の農産物を使ったキムチ作りのイベントを公邸庭園で開いた。日韓関係が悪化する中、2013年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された韓国のキムチ作りの文化「キムジャン」を通じ、日韓交流を深め、被災地の復興を応援しようと初めて企画した。
県内外から招待された女性約50人が参加した。佐賀県武雄市で採れた白菜、熊本県産の唐辛子やニンニクなどを混ぜた調味料「ヤンニョム」などを使い、キムチ作りに挑戦。あらかじめ塩漬けした白菜一枚一枚の葉の間にヤンニョムを塗り込んだ。ざく切りにした白菜にヤンニョムをまぜて浅漬けも作った。中央区在住の会社役員、片山素子さん(56)は「初めて作った。楽しくできて、キムチに愛情が湧いた」と話した。
孫鍾植(ソンジョンシク)総領事は「韓国と九州は1500年以上の緊密な交流を保っているが、日韓関係の悪化が民間交流に影響を及ぼし、心を痛めている。今後もこうした民間交流を活発にやっていきたい」と語った。【山崎あずさ】