フランシスコ・ローマ教皇は24日、長崎市を訪問する。38年ぶりとなる教皇の来訪に、浦上天主堂(長崎市本尾町)の青年会長を務める深堀まなみさん(28)は、教皇の訪問について「心待ちにしている高齢者だけでなく、子供たちの記憶にも残れば」と話す。【松村真友】
深堀さんは、代々続く信者の家庭に生まれた。幼い頃から通ってきた天主堂への思い入れは強く、就職などで地元を離れる同世代も多い中、「面倒を見てくれた神父さんたちに恩返しがしたい」と学生会長や青年会長を務めてきた。現在は毎週土曜に、中学生の聖書朗読をサポートするなどして教会運営に携わっている。
ベネディクト16世が教皇を務めていた2011年、スペイン・マドリードであった教皇のミサに参加した経験がある。世界中から若者が集まり活気にあふれていた。高齢化や人口減の長崎では、日常的に教会に通う人も少なくなっているが、「世代の隔たりなく、広い範囲で信者同士が関われたらいい」と、各世代のパイプ役を自認している。
24日に県営野球場で開かれるミサには、約3万人の信者が参加する予定だ。深堀さんは、「(教皇が)どんなメッセージを発するのか周囲も期待している。そんなミサに子供たちも参加して、大人になっても『すごいことがあったよね』と24日のことを覚えていてくれたら」と話す。
深堀さんも、爆心地公園で現地スタッフの仕事を終えた後、両親とミサに足を運ぶ。被爆3世でもある深堀さんは「教皇はいつも伝わりやすい言葉で発信してくれる人。海外の人も、日本各地の人も、平和へのメッセージをくみ取って何かしら行動してくれたらうれしい」と話した。