J2水戸、収益拡大目指し新スタジアム建設へ クラブ創設30周年の5年後完成目指す

サッカーJ2・水戸ホーリーホックは22日、収益拡大を目指し、民設民営の新スタジアムを水戸市内に建設する構想を明らかにした。ケーズデンキスタジアム水戸(水戸市小吹町)に代わる本拠地とし、クラブ創設30周年にあたる5年後の完成を目指す。沼田邦郎社長が県庁で記者会見した。
建設場所は未定だが、市内の複数の場所が候補地として挙がっており、駅からの近さなど、交通の利便性を重視して絞り込むという。
スタジアムの収容人数は、J1チームの条件を満たす1万5000人以上で、2万人までの範囲で検討。陸上トラックを設置せず、球技専用を想定している。総工費は約100億円を見込む。構想に賛同した企業から出資の意向が寄せられているという。
水戸ホーリーホックの昨年度の収益は約6億円で、J2クラブの平均収益の約15億円を大幅に下回っている。観客の入場料収入に加えて、スタジアムへの関連企業の誘致などで収益を伸ばしたい考えだ。
スタジアムは教育機関や福祉施設などを併設した複合型施設とする計画で、沼田社長は「地域の課題を解決し、新たな産業を生み出したい」と述べた。
現在の本拠地であるケーズデンキスタジアムは収容人数約1万2000人で、J1チームの条件である「1万5000人以上」を満たしていない。水戸は来季J1に昇格した場合、収容人数約2万2000人の笠松運動公園陸上競技場を一時的に本拠地とすることにしている。
ケーズデンキスタジアムを巡っては、水戸市がスタンドを拡張して1万5000席を確保する方針を発表。計画費用500万円を盛り込んだ補正予算案が9月議会で可決されている。市側は今後対応を検討する。
沼田社長は今月19日に市役所を訪れ、高橋靖市長に新スタジアムの構想を説明。市長からは「協力したい」と前向きな回答を得たという。【川崎健】