「まさかこんな所で…」住民から驚きの声 大阪小6女児、栃木で保護

大阪府で行方不明になった女児(12)が栃木県小山市で保護された事件は、近所の人から「まさか、こんな所で」と驚きの声が上がっている。大阪府警は24日、同市の自称・派遣社員、伊藤仁士容疑者(35)=未成年者誘拐容疑で逮捕=の自宅を家宅捜索。家からは茨城県の少女(15)も保護され、府警は容疑者や女児らに話を聴くなどして特異な事件の実態解明を進める。【李舜、玉井滉大】
伊藤容疑者の自宅はJR小山駅から東に約2キロの住宅地にある、2階建ての一戸建て。捜索の際には周囲に青いシートが張られ、午後2時40分ごろに府警の捜査員十数人が中に入っていった。
知人や近所の人によると、伊藤容疑者は自宅で1人暮らしをしていた。中学時代は成績優秀で剣道部でも活躍していたが、最近はアルバイトを転々としており、母親は「仕事が続かない」と話していたという。知人女性は「真面目で良い子だったので本当に驚いた」と語った。
近所の人からは、身近な場所での事件に驚きの声が上がった。伊藤容疑者は周囲と交流はなく、家のシャッターが閉まっていることが多かったという。
2年前に近くに引っ越してきた男性(45)は「これまで住人を誰も見たことがない。立派な家なのに、庭が全く手入れされていなかったので、不思議に思っていた」。近所の男性(53)は「母親は見たことがあるが、息子はほとんど見たことがない。あいさつもしたことがない」と話していた。
一方、女児が助けを求めた栃木県警小山署犬塚交番の近くに住む女性は「ニュースを見て、びっくりした。女児の行方不明のニュースは気になっていた。無事に保護されて良かった」と語った。別の女性(84)も「このあたりは昔から住んでいる高齢者が多く、近所は顔見知りばかり。これまで事件が起きたという話も聞いたことがない」と驚いた様子だった。
伊藤容疑者は24日午前8時15分ごろ、車で小山署を出発し、新幹線で大阪に向かった。同署を出る際は両脇を捜査員に挟まれて後部座席に座り、顔を伏せていたため、表情をうかがうことはできなかった。