滋賀県近江八幡市長光寺町の古刹(こさつ)・長光寺で24日、設けられた祭壇の護摩の火で人形を焼く「人形供養」が行われ、約5000体のひな人形や五月人形、ぬいぐるみなどに持ち主が別れを告げた。境内では、市指定文化財のハナノキが黄色に色づく中、本堂では、金剛界曼荼羅(まんだら)と胎蔵界曼荼羅の掛け軸もこの日だけ公開された。
人形供養は檀家(だんか)の要望で昨年から実施。同寺は、聖徳太子の創建と伝わり、宗祖は弘法大師。ハナノキはカエデ科の落葉樹で別名「ハナカエデ」。長光寺のハナノキは日本最南限とされ、樹齢600年で高さ15メートル、幹回りは3メートル以上。寺の縁起によると、聖徳太子が寺を建立した際に植えたとされ、見ごろは今月いっぱいという。この日は、金子弘信住職(70)の読経の後、山伏が次々と炎の中に人形を投げ入れた。同市内から家族で訪れた川嶋菫ちゃん(4)は「すごい炎。出店も出ていて楽しかった」、ハナノキを見ていた近くの小学3年、中西美緒さ(9)は「奇麗やな」と話していた。【蓮見新也】