来日中のローマ教皇フランシスコ(82)は25日、東京都内で東日本大震災の被災者と面会した後、皇居・宮殿で天皇陛下と会見した。
教皇を乗せた車は午前11時頃、宮殿の車寄せに到着。陛下は教皇に歩み寄り、スペイン語で「日本へようこそ。お目にかかれてうれしいです」とにこやかに握手を交わし、並んで宮殿内に入られた。
宮内庁によると、会見は宮殿「竹の間」で約20分間、和やかな雰囲気で行われた。陛下が「日本の人たちに心を込めて寄り添っていただき感謝しています」と述べられると、教皇は「広島、長崎では自分の気持ちを込めてメッセージを出しました」と応じたという。
宮内庁によると、陛下が今の教皇と会われるのは初めて。英国留学中の1984年にはバチカンを訪れ、当時の教皇ヨハネ・パウロ2世と面会されたことがある。
ローマ教皇の来日は81年以来2回目。前回、ヨハネ・パウロ2世が来日した時には昭和天皇が会見し、戦後、日本が困窮した時代にカトリック教会が慈善事業で支援してくれたことに感謝の言葉を伝えたという。
上皇ご夫妻も在位中の93年、イタリア訪問中にローマ郊外でヨハネ・パウロ2世に会われたことがある。