小6女児の母「生きた心地せず」 容疑者に対し「6日間監禁、許せない」

大阪市住吉区の市立小6年の女児(12)が連れ去られた事件で、女児と再会した母親(38)が25日、報道陣の取材に応じた。「娘が見つかるまでとても長く感じ、生きた心地がしなかった」と振り返った。その一方で、栃木県小山(おやま)市の自称派遣社員、伊藤仁士(ひとし)容疑者(35)=未成年者誘拐容疑で逮捕=に対しては、「6日間監禁し、許せない」と憤りをあらわにした。
女児は今月17日、自宅を出たまま行方不明になり、6日後の23日、約430キロ離れた小山市の交番で保護された。スマートフォンと靴を取り上げられ、容疑者宅から逃げて保護された際は靴下姿だった。
母親は24日朝、大阪府警本部で女児と再会。当初、女児は少し戸惑った様子だったが、母親が抱きしめると、2人で涙を流した。
「おなかすいてない?」「どこかけがしていない?」。母親が声を掛けると、女児は「大丈夫だよ」と答え、お菓子を食べている時は笑顔も見せた。ただ、靴を履かずに歩いたためか、足をひきずるなど痛そうな様子だったという。
母親によると、女児は1年ほど前からスマホを使っていた。女児の了解を得て、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)でのやりとりなどを月に2、3回チェックしていたが、不審な様子はなかったという。
母親は、女児が伊藤容疑者と栃木に向かったことについて、「警戒心が強い子なので、なぜついて行ってしまったのか不思議でたまらない」と話した。ただ、「(伊藤容疑者が)未成年の子を無断で連れて行ったことは許せない」と声を震わせた。
一方、府警は25日、伊藤容疑者を未成年者誘拐と監禁の疑いで送検した。【伊藤遥、土田暁彦、森口沙織】