将棋の棋士編入試験、第1局はユーチューバーの折田翔吾さん勝ち

将棋の公式戦で好成績を上げ、プロを目指す受験資格を得た将棋ユーチューバー、折田翔吾さん(30)の棋士編入試験第1局が25日、大阪市福島区の関西将棋会館であり、折田さんが今年4月にプロ入りした黒田尭之(たかゆき)四段(23)に98手で勝った。若手の四段5人と対局し、3勝して合格すれば、順位戦以外の棋戦に参加できるフリークラスの四段になる。第2局は12月23日、出口若武(わかむ)四段(24)と対戦する。
大阪市在住の折田さんは、中学3年で日本将棋連盟の棋士養成機関・奨励会に入会。三段リーグに10回(5年)在籍したが、四段(プロ)に昇段できないまま年齢制限により、2016年3月に退会した。その後はアマ強豪として活躍しながら、ネットでの対戦を「アゲアゲ将棋実況」としてユーチューブに投稿して人気を集め、ファンには「アゲアゲさん」と親しまれている。
今年8月のプロ公式戦勝利で直近の公式戦成績を10勝2敗とし、「10勝以上かつ勝率6割5分以上」の受験資格を満たした。現行制度では、14年12月に合格した今泉健司四段(46)以来、2人目のプロ挑戦。それ以前にも花村元司九段(故人)と瀬川晶司六段(49)が特例の試験を経てアマからプロになった例がある。
この日の開始前、駒の並べ方の順番を間違えるなど緊張していたという折田さんだが、将棋は完勝といえる内容だった。折田さんは「初戦が大事なのでいいスタートが切れたかなと思います。今日の経験と反省を生かして次も頑張りたい」とホッとした表情で話していた。【新土居仁昌】