福島・会津若松市の公式行事、「長州」萩市長が初出席 「未来志向で」

福島県会津若松市制施行120周年記念式典が23日、同市城東町の会津風雅堂で開かれ、戊辰(ぼしん)戦争時に会津藩と敵対した長州藩の山口県萩市から藤道健二市長が初めて出席した。会津若松市には当時のわだかまりが今も残っており、これまで相互訪問はあっても市の公式行事に萩市長が参加した例はなかった。
萩市は東日本大震災の際に2000万円を超える義援金を寄せたため、高額寄付者らに贈られる市政功労者表彰の対象になり、式典に招待された。式で藤道市長が発言する場面はなかったが、藤道市長は報道陣の取材に「未来志向の関係を築くために参加した。すぐに仲直りとはいかないだろう。それぞれの事情を考慮しながら付き合いたい」と話した。
戊辰戦争で賊軍の汚名を着せられたとして、会津地方には旧長州藩への根深い反感がある。そのため会津若松市は過去に萩市からの友好都市提携の打診を断ったこともある。しかし、2013年に萩市で発生した豪雨被害で会津若松市が義援金を送ったほか、最近では市民レベルでの交流が続いている。【湯浅聖一】