大阪市住吉区の小学6年女児(12)が誘拐され、栃木県小山市で保護された事件で、伊藤仁士容疑者(35)=未成年者誘拐容疑で逮捕=が「ツイッターで女児の相談に乗り、助けようと思っただけだ」という趣旨の供述をしていることが27日、捜査関係者への取材で分かった。一方で、女児のスマートフォンや靴を監禁目的で没収したとみられ、大阪府警は供述との矛盾について調べる。
伊藤容疑者が栃木県警に身柄を確保された際、「女児がいなくなったので、車で捜している」などと話していたことも判明。発覚を防ぐため、女児を連れ戻して監禁を続けようとした疑いもあるとみて、府警が調べている。
府警によると、伊藤容疑者は10日ごろツイッターで女児と知り合い、17日午前に女児宅近くの公園で合流。在来線を乗り継ぎ18日午前0時ごろ、小山市内の容疑者宅に到着した。道中で女児のスマホを没収し、通信に必要なSIMカードを抜いたとみられる。
捜査関係者によると、伊藤容疑者は女児に対し、「いつでも帰っていいと伝えた」と供述しているという。一方で、自宅到着後の早い段階で「リュックサックや靴を捨てる」とも伝え、実際に処分した可能性が高い。偽物の銃弾を女児に見せ、怖がらせていたことも明らかになっている。
女児は23日午前10時ごろ、容疑者が寝ている隙に脱出。小山市内の交番に駆け込んだ際は靴を履いていなかった。
府警は24、25日、木造2階建ての容疑者宅を家宅捜索。スマホやSIMカード、財布などは見つかったが、靴やリュックは発見されず、逃走防止目的で捨てられたとみられる。