尼崎の暴力団幹部、関与の飲食店外に呼び出され撃たれる 兵庫県警捜査

兵庫県尼崎市の路上で指定暴力団・神戸山口組の古川恵一幹部(59)が射殺された事件で、古川幹部が撃たれる直前、現場近くにある飲食店から、銃刀法違反容疑などで逮捕された無職の朝比奈久徳容疑者(52)に呼び出されたことが捜査関係者への取材で判明した。飲食店は古川幹部が経営しており、2人が店で会っていたとの情報もある。県警は顔見知りだったとみて事件に至った経緯を調べる。
古川幹部は27日午後5時5分ごろ、尼崎市の繁華街の路上で頭や胸など数カ所を撃たれ、搬送先の病院で死亡が確認された。その後、現場から逃げた車が京都市内で見つかり、乗っていた朝比奈容疑者が自動小銃と拳銃を持っていたなどとして現行犯逮捕された。県警などによると、朝比奈容疑者は現在は破門されているが指定暴力団・山口組系組員だったといい、古川幹部を撃ったことを認めているという。
捜査関係者によると、古川幹部は現場のすぐ近くで営む鉄板焼き店で接客中、店のドア越しに朝比奈容疑者から声をかけられ、店外に出たという。店の客が発砲音を聞いて外に出ると、古川幹部が血を流して倒れていた。
知人らの話では、この店は古川幹部の息子が経営していたが、5月ごろからは古川幹部が店を切り盛りしていた。県警は朝比奈容疑者が、古川幹部が飲食店にいる時間を事前に把握していた可能性があるとみている。山口組と神戸山口組を巡っては今年4月以降、刃物や拳銃を使った対立抗争事件が相次いでおり、県警は今回の事件の背景を詳しく調べる。