手口がソックリ 埼玉の不動産業者と大阪女児誘拐犯の類似点

悩みを抱えた少女たちに温かい言葉を掛けて誘い出す手口は、「大阪12歳女児誘拐事件」とソックリだ。

ツイッターで知り合った兵庫県の女子中学生を誘拐し、約2カ月にわたって借家に住まわせたとして、埼玉県本庄市の不動産業、阪上裕明容疑者(37)が27日、未成年者誘拐の疑いで県警浦和署に再逮捕された。

「家出したい」

8月、少女のツイッターの書き込みを見た阪上容疑者は「埼玉においで。勉強するなら養ってあげる」とメッセージを送り、呼び寄せた。8月下旬、阪上容疑者は待ち合わせ場所に指定した群馬県藤岡市のJR北藤岡駅まで車で迎えに行き、本庄市内にある自身の会社が管理する一軒家に少女を連れ込んだ。

■「家出希望者」を次々と

阪上容疑者はその後、さいたま市内に住む別の女子中学生がツイッターに「家出をしたい」と投稿しているのを見つけ、「同じ年の女の子が居候しているから相談に乗る。生活費も出してあげる」と持ち掛けて誘い出し、9月17日~10月29日まで、女子中学生2人を同じ家で生活させていた。

「その家は普段、阪上が仕事で使用しているところで、2人にはそれぞれ個室があてがわれ、外出も自由だった。食事は1日3食与えられ、いつでも風呂に入ることができ携帯電話も普通に使えてテレビも見られた。阪上は学校の勉強のほか、2人に不動産業の勉強もさせていた。2人は親に無事であることを知らせるため、『心配しないで』といった内容の手紙を出していた」(捜査事情通)

調べに対し、阪上容疑者は「少女を教育し、将来自分が経営する会社の従業員にしたかった」と供述しているという。

さいたま市の女子中学生が連れ去られた翌9月18日、父親から「娘が帰宅しない」と県警に相談があり、捜査を開始した。防犯カメラの映像をたどり、少女の居場所を特定し、10月29日、借家を家宅捜索して女子中学生2人を発見。2人は保護された際も、勉強中だった。阪上容疑者は先月30日、さいたま市の少女を誘拐した疑いで逮捕され、その後、起訴されていた。

今月23日、大阪市の小学6年生の女児(12)を誘拐し、逮捕された栃木県小山市の伊藤仁士容疑者(35)もツイッターで女児に接触し、「半年ぐらい前に来た別の女の子がいるので(一緒に)オンラインゲームをやったり、しゃべり相手になって欲しい。うちに来ない?」と、1人ではないことを伝え、警戒心を解いていた。女児は行方が分からなくなる前、「家も学校もいや」と周囲に漏らし、女子中学生も「しんどい」「少し自由にさせて欲しい」と書かれたメモを部屋に残していた。

相談に乗るフリをして少女たちを信用させるのだから、やり口が卑劣だ。