北海道がIR誘致断念 知事、期限までに自然環境への影響配慮は「不可能」

カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致に関し、北海道の鈴木直道知事は29日、国への申請を見送ると表明した。道によると、IR誘致を予定・検討する全国8地域で断念を表明するのは初めて。
候補地の苫小牧市ではオオタカなど希少動物の巣が確認されており、鈴木知事は2021年7月の申請期限までに「適切な配慮を行うことは不可能」と述べた。一方で、将来的な誘致に向けて取り組む姿勢を示した。道議会の一般質問に答えた。
4月の知事選では、対立候補がカジノ誘致反対を表明する中、鈴木知事は態度を表明していなかった。就任後は「プラスマイナス両面を勘案して年内に判断する」としてきたが、道議会最大会派の自民党・道民会議で意見がまとまらず、苫小牧市では自然環境への影響を懸念する声が上がっていた。
IRの整備を巡り、これまでに大阪府・市▽長崎県▽和歌山県▽横浜市――が誘致を表明。北海道▽東京都▽千葉市▽名古屋市――が国に「申請予定または検討」と回答している。IR実施法によると、立地区域は最大3カ所で、最初の認定から7年後に見直すことが認められている。【真貝恒平】