2019年11月29日の13:01に三陸沖でM5.5・震度3の地震が発生した。日本国内で起きたM6クラスとしては3ヶ月ぶりという規模であった。今回の震源付近では最近地震が目立っていなかったことから、今後の周辺における地震活動を見守っていく必要があるだろう。
三陸沖でM5.5のM6クラス地震が発生
2019年11月29日13:01 M5.5 震度3 三陸沖(深さ約10km)
日本国内で発生したM5.5以上のM6クラス地震としては08月29日の青森県東方沖M6.1・震度3 [1]以来3ヶ月ぶりと最近では珍しい規模であった。
三陸沖としては09月04日のM4.6・震度1以来およそ3ヶ月ぶり近い有感地震であり、M5.5以上を記録したのは04月23日のM5.6・震度2 [2]以来7ヶ月ぶりとなる。
東日本大震災の震源として知られる三陸沖だが、有感地震の発生数自体は最近数年、それほど多くない。大震災前後に増加していた有感地震は次第に減少し2014年には10回となっていた。
その後M6.9、M6.5と2度のM7クラスが発生した2015年には31回と再び増加に転じたものの、それ以降2016年16回、2017年14回、2018年07回、そして2019年は今回が5回目と年々減り続けている。
M7以上も起こり得る東北地方太平洋側
今回の震源位置は三陸沖としては陸側に近い場所であったが、最近数年間はあまり地震が起きていなかった一帯であった点が注目される。今回の震源付近では過去5年間、有感地震が観測された例がわずかであったのだ。
従って地震活動が減少傾向にある三陸沖とは言え、今回の地震が周辺における地震活動にどのような影響を与えるか見守っていく必要があるが、東北地方太平洋側ではM7を超える地震が発生する可能性もあるという点を再確認しておく必要があるだろう。
2019年02月26日に地震調査委員会が発表した「日本海溝沿いの地震活動の長期評価」 [3]では、今回の震源に比較的近い岩手県沖について、岩手県南部ではM7.0~M7.5の地震が30年以内に30%程度の確率で、また青森県東方沖や岩手県沖北部においては同規模の地震が30年以内に90%程度という高い確率で起きる可能性があると指摘しているのだ。
また青森県東方沖から房総沖にかけての海溝寄りでもMt8.6~9.0の地震が30年以内に30%程度の確率で発生する恐れがあるとしている。
東北地方太平洋側に出ていたシグナルは
今回の三陸沖M5.5に関しては最近の地震からいくつものシグナルが東北地方太平洋側に対し点灯していた。
11月05日にトンガで発生したM6.6では過去の類似事例7例中5例がその後日本海溝付近におけるM6クラス以上に繋がっていた。
また11月10日に三陸沖付近で発生していたM5.2の無感地震の際にも、過去の3事例いずれにおいてもその後再び三陸沖及びその周辺でのM6クラス以上に連なっていたことがわかっていた。
更に11月20日のサハリン近海M6.3でも8事例中7例で日本海溝沿いM6クラスが発生していたのである。
これらを含め、太平洋側に位置する青森から千葉にかけては、各都道府県の中で最も予測数が多くなっている状態であった。
※画像は気象庁より。
[1] https://jishin-news.com/archives/12916
[2] https://jishin-news.com/archives/12651
[3] https://jishin-news.com/archives/12500