勤務実態ない職員に76万円=背任容疑で前赤磐市教育次長逮捕―岡山県警

岡山県赤磐市教育委員会で、必要のない臨時職員を雇い、賃金計76万円を不正に支払ったとして、県警捜査2課などは30日、背任容疑で同市教委前教育次長、藤井和彦容疑者(54)=岡山市中区=を逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は、教育次長在職中の2018年6月中旬ごろ、市教委の幹部職員2人と共謀し、勤務させるつもりのない70代男性を学校給食の配送業務に任用。一度も業務を行わなかったのに、同年6月から19年3月まで計76万円を支払わせ、市教委に損害を与えた疑い。
県警は、藤井容疑者と男性の関係を明らかにしていない。市教委が今年8月、不正な手続きを公表していた。男性は76万円全額を返したという。
市によると、藤井容疑者は現在、保健福祉部参与。友実武則市長は「捜査に協力するとともに、結果を待って適正に対応したい」とコメントした。