高級貝タイラギ8季連続休漁 有明の漁師、不安の声「いなくなってしまう」

有明海特産の高級二枚貝「タイラギ」の8季連続の休漁が決まった。生息調査でも個体数回復の兆しが見えない現状に、漁業者からは「このままタイラギがいなくなってしまうのでは」と不安の声が上がっている。
県有明水産振興センターが10月に55地点で実施した生息調査では、確認された成貝は1地点の2個のみで、稚貝も8地点で最高5個にとどまった。福岡県による11月の調査でも、成貝はゼロ、稚貝も2地点で計5個と厳しい結果となった。
潜水漁師でつくる佐賀、福岡両県の協議会は、26、27日にそれぞれ会合を開いて対応を協議し、29日に休漁が決まった。佐賀の協議会は、原則毎年実施していた独自調査を2014、17、18年に続き、4回目の中止とすることも決めた。
両県の協議会の椛島(かばしま)徳義会長(63)は「9月ごろには漁ができるかもというくらい稚貝がいたのに。状況がどんどん悪くなっていく」と肩を落とした。佐賀の協議会の弥永達郎会長(63)は「原因究明をしてほしい。不漁ではなく、このままではタイラギがいなくなってしまう」と訴えた。両県の協議会は国や県などに対し「抜本的な対策を講じなければ潜水器漁業は消滅してしまう」とし、原因究明や一層の対策を求める要望書を提出する。【池田美欧】