8日午前4時20分ごろ、兵庫県猪名川町木津の民家で「娘が切られた」と会社員の父親(44)から119番があった。同町消防本部の救急隊員が駆け付けると、小学2年の長女、岩村樹里さん(7)が首や腹から血を流しており、搬送先の病院で死亡が確認された。母親(43)も腹を負傷した。県警川西署によると、外部から侵入した形跡はなく、母親が関与した可能性もあるとみて、回復次第、事情を聴く方針。
同署によると、一家は樹里さんと両親、兄(10)の4人暮らし。父親以外の3人が2階の寝室で寝ており、樹里さんの出血に気づいた兄が別室で寝ていた父親に知らせた。母親も布団で横たわり、寝室には刃渡り20センチ以上の包丁が落ちていた。
住民らによると、一家は5年ほど前に移り住んだという。近くに住む女性(75)は「女の子はおとなしく、いつもお母さんにくっついていた」と言葉少なだった。【韓光勲、近藤諭】