川崎トンネル女性殺人で無期求刑

川崎市宮前区のトンネルで2006年9月、帰宅途中の黒沼由理さん(当時27歳)を刺殺したとして、殺人罪に問われた無職、鈴木洋一被告(39)に対する裁判員裁判の論告求刑公判が2日、横浜地裁(景山太郎裁判長)であった。検察側は「一時の快楽を得るための殺害であり態様は残虐だ。人の命を軽視する度合いが非常に強く、再犯の恐れが強く懸念される」として無期懲役を求刑した。
検察側は論告で、好みの女性が死ぬ間際に見せる苦悶(くもん)の表情を見たいと考えた上で事件に及んだと指摘し「動機や経緯は理不尽極まりない」と述べた。弁護側は最終弁論で、殺人罪の成立を認めた上で、鈴木被告に計画性はなく、被告の精神的な障害が事件を思いとどまらせるのを阻害したと訴え、量刑を考慮するよう求めた。【中村紬葵】