NHKの上田良一会長は5日の定例記者会見で、今年度中の開始を目指すインターネットによる番組の常時同時配信をめぐり、総務省が要請した事業費圧縮について「ぎりぎりまで検討したい」と明言を避けた。業務肥大化を懸念する同省の要請には応じる方針とみられるが、早朝・深夜の配信回避案などを軸に回答期限の今月8日までに具体的対応を詰める考えだ。
ネット事業費の圧縮とともに求められている既存業務改革に関連し、上田氏は「BS1」など現在4チャンネルある衛星放送の統廃合について年内にも方針を示すと表明。番組制作子会社の合併をはじめグループ経営の合理化に意欲を示した。
一方、来年の大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」は、出演予定だった沢尻エリカ容疑者の逮捕を受けて初回放送が1月5日から同19日に延期された。上田氏は「制作現場ができる限りの努力をし、視聴者の期待に沿うドラマを届けられる」と強調した。