岩手競馬の競走馬から禁止薬物の検出が相次ぎ、レースが中止になっている問題で、岩手県競馬組合は4日、全722頭を検査した結果を公表し、これまでに禁止薬物が検出された7頭以外には異常がなかったと明らかにした。組合は7日からのレース再開を決めた。
岩手競馬では昨年7~12月、禁止薬物のボルデノンが5頭から検出され、レースの中止と再開を繰り返した。今年3月の再開後は検出されていなかったが、先月10日に出走した1頭からボルデノンが出た。その後の全頭検査で新たに6頭からも検出され、同18日からレースが中止に追い込まれていた。
再開を決めた理由について、組合の内宮明俊副管理者は会見で「監視カメラを増設し、警備体制を強化した」と説明した。組合は何者かが摂取させた可能性が高いとして、競馬法違反(禁止薬物使用)容疑で県警に刑事告訴している。
多額の累積赤字を抱える岩手競馬は、単年度の収支均衡が存続の絶対条件になっている。組合によると、今回レースが7日間中止になり、約2億円の損失が出たが、今年度の収支は黒字を維持できる見通しという。【小鍜冶孝志】