埼玉県秩父市は、伝統の絹織物「秩父銘仙」をPRする「ちちぶ銘仙大使」に、女優の秋乃ろーざさんと、モデルの武内おとさんを起用した。「秩父夜祭」大祭の3日に市役所で委嘱式が行われ、久喜邦康市長は「ぜひ2人に秩父銘仙を世界にPRしてほしい」と期待を示した。
秩父地域は、かつて養蚕や絹織物の生産、取引でにぎわい、「秩父銘仙」は国の伝統的工芸品にも指定されている。
米国育ちの秋乃さんは、着物や日本文化に詳しく、現在、NHKラジオ英会話に出演中。武内さんは、地元で発売されている「ちちぶmagazine第3号」で表紙と銘仙特集のモデルとして登場するなど、銘仙の魅力を発信している。
委嘱式で秋乃さんは「昔から銘仙が大好きで、秩父は産地として有名で伝統文化を大切にしている。4月に秩父に初めて来たが、こんなにすてきなまちがあるとは知らなかった。銘仙を全国、海外、若者に広めたい」と活動への意欲を示した。武内さんも「大使は光栄。これからSNSなどいろんな形で銘仙をPRしていきたい」と語った。