ドリフト不正車検で贈収賄 整備会社役員ら逮捕、警視庁

タイヤを滑らせながら走るドリフト用に改造した車の車検を不正に通す見返りに現金を受け取ったとして、警視庁交通執行課は10日までに、加重収賄などの疑いで、さいたま市の自動車整備会社役員で自動車検査員の菊地孝之容疑者(50)を逮捕した。現金約2万円を渡したとして、贈賄などの疑いで、東京都日野市の会社員天野直樹容疑者(25)らドリフト仲間の男5人も逮捕した。
同課によると、自動車検査員は国の検査業務を代行する「みなし公務員」で、贈収賄罪が適用される。6人はいずれも容疑を認め、菊地容疑者は「約5年前から少なくとも50件以上、不正車検を行った」などと供述している。