道立総合研究機構工業試験場 地下水からの採熱実証試験を本格スタート

道立総合研究機構工業試験場と当別町 地下水からの採熱実証試験を開始、地下熱の普及を目指す(参照:日立 10月に高硬度水や井戸水にも対応可能な家庭用エコキュートを発売へ)
image from 当別市公式ウェブサイト
2019年10月、札幌市にある道立総合研究機構工業試験場と当別町は、2019年度から5年間をかけて、当別町太美地区において地下水からの採熱実証試験を本格スタートさせることを発表した。予定されている実証実験では60m程度掘削し、地下水に採熱管を浸して熱を吸収する予定。
通常、地中熱を利用する場合は100m程度の穴を掘り、U字形の採熱管を埋める。管内の不凍液に地中の熱を吸収させて地上に運びあげて、ヒートポンプ設備を通して建物などの冷暖房に活用する。従来の方法では、ヒートポンプ設備の費用だけでなく、掘削に多大なコストがかかるのが難点だった。
太美地区は当別町有数の温泉地として知られ、地中温度がほかの地域よりも10度以上高いところもある。より浅井地層から効率よく地下熱が採取できるのではないかとされ、今回の採熱実証試験で従来の方法との採熱量を比べる。同等程度、またはそれ以上となると掘削費用の大幅削減につながるとして注目を集めている。
地下熱の利用は、1年を通して安定した熱量が確保できる点が、風力や太陽光発電よりもメリットが大きいとされ、再生可能エネルギーの1つとして脚光を浴びている。道立総合研究機構工業試験場と当別町では、コストを削減し安定した地下熱を確保、地下熱の普及を目指すという。