妻「息子の暴力怖かった」=元農水次官公判―東京地裁

長男=当時(44)=を殺害したとして、殺人罪に問われた元農林水産事務次官の熊沢英昭被告(76)の裁判員裁判の初公判は11日午後も、東京地裁(中山大行裁判長)で続いた。被告の妻が出廷し、事件前に長男が被告に激しい暴力を振るったとして、「(長男に)殺されると思い怖かった」と証言した。
妻によると、長男は発達障害と診断されており、中学でいじめを受け、同居していた大学1年まで妻に暴力を振るった。
長男は5月25日に実家に戻り、再び同居を開始。翌26日には突然「お父さんはいいよね。何でも人生、自由になって。(自分の)44年の人生は何だったんだ」と泣きだした。その後、ごみについて被告が話題にすると激高し、髪をつかんで壁にたたき付けるなどの暴行を加えた。
妻は長男の暴行の程度について、「死んじゃうと思った」と話し、「警察は対応してくれると思わなかった。病院にも迷惑を掛けられなかった」と証言した。