「大井谷の棚田」LEDライトで輪郭くっきり 島根

「日本の棚田百選」に選ばれている島根県吉賀町柿木村白谷の「大井谷の棚田」をライトアップするイベントが7日、始まった。地元住民でつくる「助(たすけ)はんどうの会」が地域活性化と棚田保全のアピールを目的に初めて実施。3400個の太陽光発電LEDライトで棚田の輪郭が浮かび上がり、幻想的な雰囲気に包まれた。来年2月下旬まで毎日、日没から約4時間行われる。
棚田は室町~江戸期に築かれ、標高350~450メートルに約600枚、約6ヘクタールある。1999年に棚田百選に選定された。同会が棚田オーナー制度を導入して保全に取り組んでいるが、生産者の高齢化が進み、3分の1が耕作放棄地だという。
同会は今年10月、奥出雲町の「追谷の棚田」で4年前から行われている同種イベントを視察し、実施団体からLEDライトの無償貸与を受けて実現にこぎつけた。
この日は同会やボランティアの約80人が2ヘクタールの棚田のあぜにライトを設置。日が暮れるとゆっくり点滅し、約20分ごとに赤と金色に変化する光景を参加者らが写真に収めた。3年前に棚田オーナーになった広島市の会社員、平賀義巳さん(72)は「光が波打っているように見えて美しい。これからも応援したい」と話した。
同会の三浦満会長(80)も「我々にとって希望の明かり。多くの人に棚田に来てもらい、皆さんと共に保全の道を考えたい。来季も続けたい」と語った。【竹内之浩】