中村哲さん合同葬「尊い犠牲、前を向いて進めと後押し」 多くの市民参列

アフガニスタン東部ナンガルハル州ジャララバード近郊で殺害された福岡市のNGO「ペシャワール会」現地代表、中村哲さん(73)の告別式が11日、福岡市中央区の葬儀場で営まれた。中村さんの家族とペシャワール会による合同葬で、喪主は長男健さん(36)。多数の関係者らが参列し、故人の志を引き継ぐことを誓った。献花では、中村さんが好きだったモーツァルトが流され、会場周辺には多くの市民が集まった。
アフガニスタンで撮影された、穏やかな表情をたたえた中村さんの遺影が飾られた。葬儀委員長のペシャワール会の村上優会長(70)は「先生の尊い犠牲は、私たちに前を向いて進めと力を込めて後押しをしています。ペシャワール会は事業継続に全力を挙げ、会員や支援者の皆様とともにアフガニスタン、そして平和を望む世界の人々と事業の支援を続けます」と追悼の辞を読み上げた。
健さんは「父から学んだことは、人の思いを大切にすること、物事において本当に必要なことを見極めること、そして必要なことは一生懸命行うということです。この先の人生において自分が幾つになっても父から学んだことをいつも心に残し、生きていきたいと思います」と会を通じてコメントを発表した。【杣谷健太】