【ストックホルム時事】リチウムイオン電池の開発で、吉野彰・旭化成名誉フェロー(71)と共にノーベル化学賞を受けたジョン・グッドイナフ米テキサス大教授は、史上最高齢の97歳での受賞となった。車椅子に乗ってメダルと賞状を受け取ると、穏やかな表情で客席からの拍手に応えた。
これまでは96歳で物理学賞を昨年受けた米国のアーサー・アシュキン博士が最高齢だった。
グッドイナフさんは今も現役の教授。ノーベル博物館の椅子にサインする恒例行事では、名前に加えてコミカルな顔の絵も描き、ちゃめっ気を見せた。
吉野さんによると、グッドイナフさんは足が悪く、8日の記念講演も同僚が一部を代読した。この中でリチウムイオン電池の電極に適した材料の発見に貢献した1人に、東芝の水島公一さん(78)の名前を挙げた。
「笑い声と頭は従来と変わらない」(吉野さん)といい、講演時に流れた映像でも「科学は楽しいかって?ハードワークだが良い答えが得られれば満足だよ」と豪快に笑った。