外国人部下に日本人上司の4割強「自己主張強い」「日本の常識通じない」とギャップ

外国人人材の活躍する日本企業が増えている。一方で、外国人の部下のマネジメントが思うようにいかない日本人上司も少なくないようだ。人材サービスを手掛けるパーソルグループのパーソル総合研究所(東京・港)が外国人部下を持つ上司に意識調査したところ、想定外のギャップに悩む姿が浮き彫りになった。

日本人上司の3割「ノウハウ無く手探り」
調査は8月、外国人の部下(正社員、パート・アルバイト・技能実習生)を持つ日本人上司872人にWeb上で行った。

まず「外国人の部下に対するマネジメントの難しさ」について聞いたところ、3割の上司が「ノウハウが無く、手探り状態である」と答えた。22.8%の上司は「「外国人材をうまくマネジメントできていないと思う」とも回答。少なくない日本人上司が外国人の部下のマネジメントに苦労していると言える結果になった。

次に「外国人部下に対する想定外のギャップ」について聞いたところ、日本人上司の46.1%が「自己主張が強かった」と回答。「日本の常識が通じなかった」「昇給の要求が強かった」と答えた人も4割に上った。「外国人と日本人の働き方や仕事観のズレ」はよく指摘されるポイントだが、受け止め切れていない日本人上司も多いようだ。

会社側のサポートは手薄
一方で、外国人部下のマネジメントに悩む上司への会社のケアは決して十分とは言えない状況にある。日本人上司に「会社から(外国人部下を持つ立場ならではの)サポートを受けているか」と質問したところ、「外国人人材の受け入れについての指導・説明」があったと答えた割合はわずか26.5%。他の項目もおおむね2割程度にとどまり、会社側のサポートの不備をうかがわせる結果となった。

「こちらに合わせるべき」と思う人ほど外国人部下にギャップ
パーソル総研の担当者は「日本人上司の多くは実際に外国人の部下を持った時、想定以上の難しさを感じている」と指摘。本調査では、外国人に対して「こちら(職場)に合わせてほしい」という意識が強い上司ほど、受け入れ時のギャップが大きくなるという結果も、別のデータから明らかになったという。

「上司は外国人部下の持つ『働くことへの考え方』を考慮してマネジメントすべきだ」(担当者)。加えて、外国人材のマネジメントを経験の足りていない上司や現場任せにせず、会社側のサポートが重要とも指摘する。