JR西日本は12月11日、JR大阪駅と駅西地区の開発計画について発表した。駅の西側では、高さ約188メートルの複合ビルを建設。大阪駅構内でも、新改札口や新駅ビルを整備する。複合ビルと駅ビルは2024年に完成を予定しており、25年の大阪・関西万博に向けて大阪の中心地が大きく変わりそうだ。
大阪駅の西側に超高層ビル
駅西地区のプロジェクトは、日本郵便、大阪ターミナルビル、JTBとの共同開発。旧大阪中央郵便局敷地を含むエリア(大阪市北区梅田3丁目)に、大阪駅直結の高層ビルを建設する。高層ビルは地上39階建てで、オフィス、商業施設、ホテル、劇場が入る。敷地面積は約1万2920平方メートル、延べ床面積は約22万7000平方メートル。
オフィス空間は、基準階貸室面積が約4000平方メートルで、西日本最大級の大きさ。一方、約120平方メートルの空間も整備することで、大規模オフィスだけでなく、小規模オフィスの需要にも対応する。また、カフェテリア、屋上リフレッシュガーデン、ラウンジなど、働く人がリフレッシュするための空間も設ける。
商業施設には、中心部に4層吹き抜けのアトリウムを設置。旧大阪中央郵便局舎の歴史やJR大阪駅周辺の街の記憶を伝える仕掛けとして、旧局舎の一部を移設するという。
複合ビルには、大阪駅や周辺施設と直結する通路を整備。JR高架下貫通通路によって、大阪駅に整備される新改札口とつながるほか、歩行者デッキを整備して、大阪駅のサウスゲートビルディングにも直結する。また、西梅田地区と大阪駅を結ぶガーデンアベニュー(地下通路)ともつながる。
新改札口と新駅ビルを整備
大阪駅では、混雑緩和、バリアフリー対応、西側へのアクセス向上を目的として、新改札口を西側高架下に整備する。大阪環状線のホームは西側に延長。新たなバリアフリー経路として、新改札口と各ホームを結ぶエレベーター、エスカレーターも整備する。また、新改札口周辺には、商業ゾーンとバスターミナルを新設する。
さらに、新改札口に隣接する場所に高さ約120メートルの新駅ビルを建設する。地上23階建てで、オフィスと商業施設を備える。延べ床面積は約5万9000平方メートル。低層部には広場空間も設け、周辺地区の開発とも連携させて歩行者の回遊性向上を図る。
24年夏に新改札口の使用を開始し、24年秋には新駅ビルを開業する。27年春までに、高架下商業ゾーンやバスターミナルも開業していく計画だ。
1日約86万人が利用する大阪駅では、11年に「大阪ステーションシティ」がオープンし、駅の南北のビルが象徴的なスポットになった。13年には、北側の複合商業施設「グランフロント大阪」も開業している。今回の大型開発が、さらに新たなにぎわいが生まれるきっかけになりそうだ。