万博会場建設費増大を示唆 松井・大阪市長「コストや労務単価上昇」

2025年に大阪湾の人工島「夢洲(ゆめしま)」で開かれる大阪・関西万博の会場建設費を巡って、大阪市の松井一郎市長は13日、「この1年さまざまな物価指数が上がっている。厳しく見積もってきたが、いま決め打ちはできない」と述べ、建設費が膨らむ可能性に言及した。
現在公表されている会場建設費は約1250億円(パビリオン建設は除く)で、大阪府・市と経済界が3分の1ずつ負担する。松井市長は、この日の定例記者会見で「万博が決まり、IR(カジノを含む統合型リゾート)が見えるようになったこの1年、建築・資材コストや労務単価が上がっている」と指摘。この日、テレビ会議で参加した日本国際博覧会協会の理事会でも「市場経済なんだから、準備は必要だ」との趣旨を伝えたという。【矢追健介】