日本棋院は16日、マレーシア人とインドネシア人の2人をプロ囲碁棋士に内定したと発表した。両国の出身者がプロ棋士になるのは初めて。2人は中国、韓国、台湾、北朝鮮以外の国籍を持つ人を対象とする「外国籍特別採用棋士」の規定をクリアした。この規定でのプロ入り内定は2015年のアンティ・トルマネン初段(30)=フィンランド出身=以来。
プロ入りするのは、いずれも日本棋院のプロ養成機関に通う院生のマレーシア人、曽富康(チャン・フーカン)さん(16)と、インドネシア人、フィトラ・ラフィフ・シドキさん(17)。冬季棋士採用試験でともに9勝5敗の成績を上げ、特別採用基準となる「勝率5割」をクリアした。
曽さんは幼稚園の時に囲碁を覚えた。外国籍の人がプロになれる制度が日本にあるのを知り、今年1月に一人で来日して院生となった。1年足らずでのプロ入り決定に「世界一の棋士になりたい。まず日本で頑張り、成績がよくなってからマレーシアでの囲碁の普及を考えたい」と力を込めた。
フィトラさんは日本で生まれ育ち、小学2年で囲碁に出合った。院生になったのは中学2年の時。フィトラさんは「特別採用だから実力が劣る、と思われないよう活躍したい。帰国したらいろんな人と多面打ちをして囲碁を広めたい」と決意を述べた。【丸山進】