上司のパワハラ示すメモ公開=自殺した三菱電機社員―弁護士が会見

三菱電機の20代の男性新入社員が自殺し、自殺教唆容疑で30代の教育担当だった男性上司が書類送検された事件で、遺族側の代理人弁護士が18日、厚生労働省で会見し、男性が残したとみられる直筆のメモを公開した。メモには上司からのパワハラを疑わせる状況が記されていた。
代理人弁護士は「これは誰が見ても明確なパワハラに当たる」と指摘。遺族側は近く、労災申請と会社側への損害賠償請求に向けた手続きを取る方針という。
男性は7月から兵庫県尼崎市の生産技術センターに勤務し、三菱電機の寮で暮らしていた。代理人弁護士によると、メモは自殺現場となった公園で発見された。男性の名前と、本人のものとみられる母印のほか、7月上旬と8月19~20日に上司から「次同じ質問して答えられんかったら殺すからな」、「お前が飛び降りるのにちょうどいい窓あるで。死んどいた方がいいんちゃう?」と言われたとの旨が記されていた。男性は8月23日、寮近くの公園で自殺した。
遺族は18日、弁護士を通じてコメントを発表。「(息子のメモなどを見て)胸が張り裂けそう」と心境を明かし、「配属後2カ月に満たない新人に『殺すからな』や『自殺しろ』という言葉を投げ掛けるとは、どのような教育指導をされていたのでしょう。理解しがたい会社の対応には疑問と怒りしか浮かびません」と三菱電機を非難した。
三菱電機は「ご遺族の皆さまに心からお悔やみ申し上げる。捜査中であり、詳細な回答は差し控える」としている。