常磐線不通区間 富岡-浪江間で試運転始まる

東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で不通となり、来年3月末までの運転再開を目指すJR常磐線の富岡(福島県富岡町)―浪江(浪江町)間(20.8キロ)で18日、信号や踏切など設備の機能を確認する試運転が始まった。
常磐線は同区間を除いて運転を再開している。同区間は福島第1原発から近く、大部分が帰還困難区域に指定され立ち入りが制限されるなどしたため、復旧が遅れていた。
午前10時20分ごろ、最初の試運転列車(5両編成)が建て替えられた双葉駅(双葉町)のホームにゆっくりと入線し、JR社員が停車位置を確認するなどした。震災で崩落し、架け替えられた双葉―大野(大熊町)間の橋では、列車通過時のたわみなどを計測した。
国やJRは鉄道施設や駅周辺の除染を進めており、運転再開までに一部で避難指示が解除される見通し。再開後は東京から同区間を通り仙台まで直通する特急列車の運転も予定している。
JR東日本水戸支社の堀込順一設備部長は「試運転で運転再開に向けて前に進んだ。長い時間がかかったが、最後の区間を再開させる仕事ができてよかった」と話した。【渡部直樹】