堺市でバイクを車であおり、乗っていた大学生高田拓海さん=当時(22)=を死亡させたとして、殺人罪に問われた中村精寛被告(41)の控訴審判決が11日、大阪高裁であった。樋口裕晃裁判長は、同罪の成立を認め懲役16年とした一審大阪地裁堺支部の裁判員裁判判決を支持し、被告側控訴を棄却した。
弁護側は一審同様、殺意の有無を争っていた。
樋口裁判長は、ドライブレコーダーに記録されていた「はい、終わり」という被告の発言について、バイクに車を追突させ、怒りを発散し終えた際の言葉だと判断。「時速を落とせば衝突は避けられたのに、落とさなかった」と述べ、殺意を認定した。