アイスランドの首都レイキャビク近郊に位置する火山周辺を震源とする群発地震があいついでいて、今月15日以降、マグニチュード(M)3級の地震が900回以上観測された。アイスランドでは2010年、氷河の火山が噴火し、ヨーロッパの約30カ国の空港が一時閉鎖に追い込まれるなど、深刻な経済的損失をまねいた。
火山性の群発地震が発生しているのは、南西部にはりだしたレイキャネース半島にそびえるファグラダルスフィヤ山(Fagradalsfjall)。
アイスランド気象庁(IMO)によると、現地時間今月15日午前8時ごろ、深さ5キロを震源とするM3.5の地震が発生、その12時間後の午後7時48分と57分には、さらに規模が大きなM3.7とM3.6があいついだ。
これまでの観測で36時間以内に発生した火山性地震は900回を上回り、そのうちM3級は10回にのぼるという。いずれも震源の深さは2~9キロと浅く、きょう現在も観測されている。
レイキャネース半島は、温泉地として知られている観光スポットだ。そのほぼ中央に位置するファグラダルスフィヤ山は、標高385メートルと台地のように低い山だが、その東に連なる尾根にはレイキャネース系と呼ばれる火山帯があり、12~13世紀にかけて複数の海底火山が噴火し半島を形成。いまも氷河のあちこちでガスを噴出するクレーターが見られる。
ファグラダルスフィヤ山の最後の噴火は1万年以上さかのぼるとされるが、首都レイキャビクまで25キロ、さらにアイスランド唯一の国際空港まで20キロ以内なので、仮に大きな噴火が起これば、深刻な影響があるという。