長崎県佐世保市の食品卸会社に勤務していた同市の男性(当時25歳)が精神障害を発症し、自殺したのは過重な長時間労働が原因として、男性の母親(65)が19日、同社に慰謝料など約1億1140万円の損害賠償を求め、長崎地裁に提訴した。
訴状などによると、男性は2014年に入社。営業や配送、集金などを担っていたが、17年3月に自殺した。佐世保労働基準監督署は、精神障害を発症した14年12月には、少なくとも月165時間半の時間外労働があり、発症後も月100時間超の時間外労働が常態化していたとして、今年3月に労災と認定した。
母親は代理人弁護士と長崎市で記者会見し、男性が「残業代はつかないけど仕事量は多かった」「人生に疲れた。本当はもっと親孝行したかった」などとするメモを携帯電話に残していたと説明。「会社に使い捨てのように扱われた。企業は若者の働かせ方を考えてほしい」と訴えた。
一方、会社側の代理人弁護士は「訴状が届き次第、対応を検討する」としている。