兵庫県尼崎市で指定暴力団・神戸山口組の古川恵一幹部(59)が射殺された事件で、神戸地検は20日、対立抗争状態にある指定暴力団・山口組系元組員の朝比奈久徳容疑者(52)=愛知県江南市=を殺人と銃刀法違反の罪で起訴した。地検は認否を明らかにしていない。捜査関係者によると「殺すつもりで自動小銃を30発ほど撃った」と供述しているという。
起訴状によると、11月27日午後5時5分ごろ、尼崎市神田南通1の飲食店前の路上で、自動小銃を15発発射し、古川幹部の頭や胸に命中させて殺害したとされる。押収された自動小銃は米軍が採用する「M16」系統と酷似し、弾倉は30発入り。現場で空の薬きょう15発と不発弾13発が見つかり、弾倉に2発が残っていた。
朝比奈被告は事件後、京都市内で逮捕された。捜査関係者によると、神戸山口組幹部がトップの2次団体の名前を挙げ「事務所を襲撃するつもりだった」と供述したという。朝比奈被告は兵庫県姫路市にある山口組の2次団体の組員だったが、2018年12月に破門され、19年8月に覚せい剤取締法違反(使用)で起訴されて保釈中だった。