建設残土1万立方メートル不法投棄 茨城・城里町、2度目の撤去命令へ 業者と連絡不通

茨城県城里町大網の山林に大量の建設残土を不法に投棄したとして、町は近く、山林を所有する稲敷市の建設業者に対し、町条例に基づく撤去命令を出す方針を固めた。町などへの取材で判明した。命令が出れば2度目となるが、町は業者側と連絡が取れておらず、撤去の見通しを立てられないという。
城里町や登記簿によると、問題の山林は業者代表の男性が所有し、広さは約5ヘクタール。その一部が残土で埋め立てられている。残土はセメントや石灰を混合した「改良土」と呼ばれる土砂で、1万立方メートルに達するとみられる。町は、建設現場で不要になった土砂を町外から廃棄する目的で持ち込んだとみている。
埋め立てに関する町条例は、町外から持ち込まれた改良土や、国の環境基準を満たさない土砂による埋め立てを禁じている。町はこれまでの調査で、山林の埋め立てが条例に違反すると判断した。
町によると、業者は2018年5月に「ペット霊園造成工事」の名目で埋め立てを申請し、町から許可を受けた。その後、土砂が町条例の基準を超える強いアルカリ性だと判明し、町は19年2月に埋め立ての停止と、すべての土砂の撤去を相次いで命令。業者は、当時あった約1400立方メートルの土砂をいったん撤去した。
しかし業者は9月、同じ場所への残土の持ち込みを無許可で再開したという。11月には、埋め立てに使う重機や作業のための小屋を撤去したが、9月以降に投棄した残土は放置されたままで、最近は連絡が取れなくなっているという。
早朝や深夜など時間帯を問わず、残土を積んだ大型ダンプカーがひっきりなしに行き交うこともあったため、地域住民は騒音などの不安を抱えている。町は、住民を対象とした説明会の開催を検討している。【太田圭介】