米軍機訓練の馬毛島移転 鹿児島知事、受け入れ明言避ける

米軍艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)の移転候補地として馬毛島(鹿児島県西之表市)に自衛隊基地を整備する政府の計画に対し、鹿児島県の三反園訓(みたぞのさとし)知事は20日、「地元の対応を注視していきたい」と受け入れの賛否について明言を避けた。
計画を説明するため同日午後、県庁を訪れた山本朋広副防衛相との会談後、報道陣の質問に答えた。三反園知事は会談の中で「引き続き地元には十分かつ丁寧な説明をお願いしたい」と繰り返し、西之表市などの動向を重視する考えを示した。
山本副防衛相は基地建設に向けた調査のスケジュールについて「年明けの1月中には何かしら始めさせていただけないかと考えている」と述べた。
山本副防衛相の訪問に合わせ、県庁前には市民団体ら約75人が集まり抗議活動をした。「宝の島を軍事利用するな」などと書いたプラカードを手にシュプレヒコール。活動を呼び掛けた「鹿児島に米軍はいらない県民の会」の下馬場学会長代行(64)は「国は島民を無視し高圧的なものを感じる。知事には毅然(きぜん)とした対応をしてほしい」と訴えた。【松尾雅也、菅野蘭】