御“酒”印帳持って中伊勢巡り 旅館など11施設、地酒やビール提供

三重県名張、伊賀、津市の11の宿泊施設でつくる「中伊勢温泉郷観光推進協議会」が、各施設を巡って地酒を味わいながらスタンプを集める「中伊勢御酒印帳プロジェクト」を始めた。寺社の朱印を集める「御朱印帳」のブームをヒントに企画した。「御酒印帳を持って周辺観光地や街を巡って楽しんで」とPRしている。
御朱印は、寺の本尊や神社名を墨書して朱印を押し、参拝の証しとされるもの。スタンプラリー感覚で人気を集めている御朱印にちなみ、同協議会は昨年6月から御酒印帳の企画を練ったという。
御酒印帳の冊子に押すスタンプは黒と朱の2種類で、僧侶が書いた墨書を基に製作。御酒印帳を持参した宿泊者には11施設がそれぞれ異なる銘柄の日本酒やビールをグラス1杯、提供する。御酒印帳は初回利用から2年間、利用可能。期間中に11施設を訪れてスタンプをもらった上で5施設以上に泊まると、これらの酒の中から好みの地酒1升が贈られる。
同協議会は2013年の発足以来、会員施設がある3市の魅力発信に取り組む。「伊勢や志摩などに比べて知名度の高い観光地が少ない」ととらえ、3市の宿泊施設に泊まってそれぞれの観光地を巡ってもらう企画を考えてきた。
戦国武将の藤堂高虎や伊賀忍者も「3市共通の観光資源」ととらえ、御酒印帳などにあしらうイラストにも採用。忍者などのゆかりの地と共に、周辺の町並みを散策する旅も提案している。同協議会の伊藤真司会長(52)は「3市の共通資源を生かし、県外の人も呼び込みたい」と話す。
御酒印帳の参加施設は、名張市(対泉閣、山水園、青蓮寺レークホテル)∇伊賀市(メナード青山リゾート、ガーデンリゾートホテルローザブランカ)∇津市(清少納言、神湯館、湯元榊原館、ふよう荘、美杉リゾート、涼風荘)。一部の施設では宿泊者以外にも土産物用などとして御酒印帳をフロントでも販売し、施設名入りの黒いスタンプのみを押し、地酒は提供しない。問い合わせは中伊勢温泉郷観光推進協議会(059・227・3621)。【久木田照子】